検索結果 全1058作品 公開年逆順 公開年順 作家名逆順 作家名順 作品名逆順 作品名順

  • 随筆・エッセイ 鈴木 真理子 『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』抄 初出年: 2014年

    はじめに ミスをなくしたい。 これはビジネスパーソンに共通する課題ではないでしょうか。 「○○さんってミスが多いんですよ」、これが褒め言葉にはならないことを私たちは知っているからです。 会社に入ると、ひと通り仕事のやり方を教えてもらえます。でも、ミスのなくし方までは教えてもらえません。みんな試行錯誤しながら仕事をしているのが現状です。 ミスのない人は自分なりのテクニックを持っています。でも、「人に披露することでもないし」と謙遜したり、部下や後輩には「自分で失敗し

  • 小説 上島 秀友 鳬(ケリ) 初出年: 2014年

    鳧(ケリ)という鳥 二〇一四年五月、高円宮家の次女典子さまと出雲大社の禰宜(ねぎ)・千家(せんげ)国麿氏の婚約内定を伝える記事が新聞紙面を飾っていた。何でも千家家は天照大神の次男天穂日命(あまほのひのみこと)をご先祖とされる家系、さすが太古の昔より出雲大社の祭

  • 随筆・エッセイ 森 孝之 『次の生き方』(抄) 初出年: 2014年

    プロローグ 清豊を求めて ◆三つの啓示 早くから手を着けておいてよかったと思っていることが私にはある。「エコライフガーデン」と呼ぶ循環型の庭作りを、サラリーマン生活と両立させながら四十数年も続けてきたことだ。どうやら私は、生きながらにして天国で暮らす夢を追い求めていたのかもしれない。今道友信さんの『ダンテ「神曲」講義』によれば、天国とは働かずにぐうたらに過ごせるところではなく、やりたい仕事がいっぱいあって、好きなだけ勤(いそ)しめる

  • コラム 加藤 弘一 リニューアル採点 初出年: 2013年

    この数年、文学部の学生に電子メディアの基礎知識を教える授業のレポートに電子文藝館と青空文庫の使いかっての比較を出題している。わたしが電子文藝館の委員だということは伝えてあるが、学生はそんなことはおかまいなしに書きたいほうだい書いてくる。青空文庫の方がはるかに使いやすいという意見が大多数であるが、忌憚のない意見だけに電子文藝館のリニューアルには参考になった。 2011年度までは旧サイトを対象にしていたが、2012年度は新サイトに変えた。リニューアルの結果がどうでるか、こちらが採点される立場である。 引っ越ししたつもりだったが……</h

  • 随筆・エッセイ 青樹 生子 風ここちよく 初出年: 2013年

    〈目次〉 杉の葉のもてなし 端 居 落葉松の径 ――病う日々の中で 風の中を 数学の日々 面接室で 寝並びて 何時とはなしに 朗読会 落葉松の径 杉の葉のもてなし まだ学生だったときで、昭和四十一、二年ごろであった。 晩秋に郷里に行った。家が寺で、翌日にちょ

  • 随筆・エッセイ 伊藤 飛鳥 マグダラのマリア ゴルゴタの聖女(抄) 初出年: 2013年

    〔目次〕 女性が新世界を切り開く マグダラのマリアは私たち一人ひとりの中に 無から有を創り出したイエスの愛 対極の位置で魂の交歓を持ったイエスとマグダラのマリア イブ、聖母マリア、そして──マグダラのマリア イスカリオテのユダ 神とイエスと私たち さまざまな十字架 私はなぜキリスト教

  • 評論・研究 丹治 伊津子 夏目漱石「京に着ける夕」論 初出年: 2013年

    ―寄席・落語に始まった子規との交友― &nbsp; 漱石と子規の交友のきっかけとなったのは、共通の趣味である寄席・落語であった。一切の教職を辞し作家となった漱石の最初の小品『京に着ける夕』は、親友への追憶を込め落語的な発想で描かれたものである。明治の京都を「太古のまゝ」という視点で創作した彼の意図を考察し、落語発祥の地・京都の文化を再確認する。寄席に関した資料を以てこの作品を論証したい。 &nbsp; &nbsp

  • 池田 瑛子 『岸辺に』(抄) 初出年: 2013年

    青い炎 音を消し 目をつむると みえてくる 母の深い悲しみの跡 言葉にもなれず どこにも刻(しる)されず 零れる涙にもなれず 日々の暮らしに隠されていった ひりひりする心の傷みを ながい歳月 月と星々が読みとってくれただろうか 亡くなって十七年も経つ今頃になって 母の悲しみの炎が 夜の橋を 渡ってくる ほの ほの と もえる青い炎が <p class=

  • 柏木 隆雄 詩集『かんさつ日記』(抄) 初出年: 2013年

    ピオーネ &nbsp; ピオーネ ピオーネ ぶどうだね 宝石(ほうせき)みたいな なまえだね &nbsp; ひとつぶ ひとつぶ 大(おお)きいね ぶどうの王様<rp

  • 小説 稲上 説雄 老医師(抄) 初出年: 2012年

    気管支炎 その診療所は、大井川の上流、私が住む島田市内から車で一時間ほどの山の中腹にあった。眼下には、緩やかな谷間の両側に民家が点在し、谷底の駅の周辺には小さな町の活気も遠望できた。 老医師はアゴに白鬚をたくわえ、いつも柔和な表情で、時には眼光鋭く、時にはとぼけた眼差しで、常にこちらの心理を推し量っているかのように接してきた。 老医師は、海外を含めたいくつかの大学病院の精神科教授を勤め、静岡のある総合病院の院長を数年間勤めたあと、この静かな山村に小さな診療所を開いた。精神科、心療内科の他に、内科、小児科の看板を

  • 評論・研究 岩谷 征捷 にんげんの加害力 初出年: 2012年

    ―島尾敏雄・特攻待機の体験― 「はまべのうた」 昨年の暮れでしたか、寺内邦夫さんの『島尾紀‐島尾敏雄文学の一背景』(二〇〇七年、和泉書院)を読んで、いたく心を揺さぶられたということがありました。寺内さん自らが「立体的な敏雄文学研究」とおっしゃるその実証的な方法には、以前から注目していましたが、これは氏のお仕事の集大成といってもよい労作です。寺内さんは、神戸市外国語大学時代の島尾さんの教え子ですが、今回初めて知ることができたのは、「著者略歴」にさりげなく書かれた体験の重さでした。「関西学院中学

  • 小説 水樹 涼子 岸辺に生う 初出年: 2012年

    人間・田中正造の生と死(上) 《目次》 プロローグ――野焼き 第一章 故郷の懐の中で 第二章 青春の挫折を糧に 第三章 新聞人から政治家へ 第四章 鉱毒との熾烈な闘い &nbsp; &nbsp; プロローグ――野焼き &nbsp; 一面、炎の海である。 見渡す限り

  • 小説 水樹 涼子 岸辺に生う(下) 初出年: 2012年

    人間・田中正造の生と死(下) 《目次》 第五章 谷中村民とともに 第六章 悠久なる流れの中へ エピローグ――遊水地の風景 &nbsp; &nbsp; 第五章 谷中村民とともに &nbsp; &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;足尾銅山の鉱業停止をひたすら求め続けていた多くの被害民にとってそのこと<

  • 阿部 堅磐 詩集『円』(抄) 初出年: 2012年

    序詩 円 少年の頃 大きな円を描こうと 投企の世界へ この身を投げ入れた &nbsp; それから 苦の遊戯を たび重ねながら いろんな人に出会い そして別れた 中に偉大な心の持ち主や 優美な女人もいた &nbsp; さまよい歩いた霧の街や

  • 服部 剛 詩集『あたらしい太陽』(抄) 初出年: 2012年

    序詩 あなたが母の胎に宿った頃 天の息吹に託された 一つの名前が いのちの水晶に刻まれています &nbsp; &nbsp; ウルトラマンの人形 ―江ノ電にて― 江ノ電の窓辺に凭(もた)れ 冷たい緑茶を飲みながら </p

  • 小説 奥沢 拓 紙になった男 初出年: 2012年

    なかなか眠れない夜を過ごした後、朝起きてみるとKは白い紙になっていた。紙になったのはKの身体ばかりでなくパジャマは柔らかく丈夫そうな紙だったし、布団はもわもわっとした軽い紙だった。洗面所へ行ってみると鏡はツルツルした光沢のある硬い紙でできていた。鏡の中の自分の顔を見ながら髪や眉毛に触れてみると、それらは細い糸のようなやはり白い紙だった。Kがトイレで用を足すと、それは白っぽい糞(ふん)だった。白い紙を細かくきざみ水で練って固まらせたような糞(<

  • 評論・研究 北村 純一 芸術としての俳句のあり方について        ─ 社会性をベースにした詩性の確立 初出年: 2011年

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  • 小説 管理者 タグ 初出年: 2011年

    文藝館フォーマット /* 表題・見出し */ {表題} 電子文学館 {表題終} フォーマット 凡例 サンプル /* アンカー付見出し */ 電子文藝館 フォーマット 凡例 <h3 class="mokuzi" i

  • 評論・研究 高市 順一郎 Love for Nowhere and Musical Bliss 初出年: 2011年

    14 Later Poems of 谷川 俊太郎 TANIKAWA Shuntaro &nbsp; &nbsp; by 高市 順一郎 TAKACHI Jun’ichiro &nbsp; <p class="separat

  • 神山 暁美 詩集『「ら」』(抄) 初出年: 2011年

    「ら」 ハ長調「ら」の音 どんな言葉をはなす国でも おなじ音程の産声をあげて 人は泣きながら 生まれてくるという &nbsp; 疑うことも 媚びることも 恥じらうことさえ知らずに かがやくほどの裸身をさらして まっ白な朝 私もそうして生まれた &nbsp; その身を幾重もの衣で