検索結果 全1044作品 公開年逆順 公開年順 作家名逆順 作家名順 作品名逆順 作品名順

  • 評論・研究 金丸 弘美 子供たちに健康な未来を手渡すことが、地域を元気にする

    フランスというとファッションや映画、あるいはシャンソンなどの音楽、そして有名シェフのグルメがよく知られていて、都市のイメージが強いかもしれません。ところがEUのなかでもトップクラスの農業国で、自給率はオーストラリア、カナダ、アメリカに次いで世界4位。穀物自給率(小麦や米などの穀類)はオーストラリアに次いで第2位という世界でも有数の農業国であり農産物の輸出国なのです。 ちなみに日本は自給率40%、穀物自給率は27%で、世界の先進国では最下位。世界でも大きな食糧輸入国であり、フランスとは対極にあります。 フランスでは戦後から農家の大規模化が進められてきま

  • 評論・研究 金子 筑水 所謂社会小説

    近来社会小説を口にする者漸く多し。其の意義の如何(いかん)は兎(と)もあれ、斯(か)くの如き要求の現れ来たりし源を考ふるに、例の文学界の狭隘なると、新奇を好むの傾向とは、此の呼声を高からしめし主因なるべし。稍(やや)</rp

  • 評論・研究 隅谷 三喜男 大逆事件・明治の終焉

    大逆事件 西園寺内閣の毒殺 日比谷騒擾(そうじょう)事件(=日露戦争の講和条件に不満な大衆が暴動に出た騒ぎ。)ののち、講和条約の後始末が一段落すると、桂(太郎=長州閥の実力者、前総理</spa

  • 評論・研究 栗本 鋤雲 岩瀬肥後守の事歴

    幕廷にては軍国の仕来(しきた)りにて殊の外に目付(めつけ)の役を重んじたり、抑(そもそ)も此官は禄甚だ多からず、位甚だ高からずと雖(いへど)も、諸司諸職に関係せざる無きを以て、極めて威

  • アーカイブ 結城 哀草果 哀草果秀歌二百首 (高橋光義選)

    米搗くがあまりのろしと吾が父は俵編みゐて怒るなりけり (山麓) ひた赤し落ちて行く日はひた赤し代掻馬(しろかきうま)は首ふりすすむ ぐんぐんと田打をしたれこめかみは非常に早く動きけるかも 入りつ日に尻をならべて百姓

  • 小説 結城 昌治 軍旗はためく下に(抄)

    司令官逃避 ――陣地は死すとも敵に委すること勿(なか)れ。(「戦陣訓」より) 〈陸軍刑法〉 第四十二条 司令官敵前ニ於テ其ノ尽スヘキ所ヲ尽サスシテ隊兵ヲ率(ヒキ)ヰ逃避シタルトキハ死刑ニ処ス。 註</s

  • 短歌 結城 文 Y字路 (The Diverging Road)

    まだ知らぬ自分に会ひたし路二つ会ふY字路に余光さしゐて I wish to meet my unknown self at Y-shaped point where two roads meet in the evening glow. ある朝目覚めしわれは橙黄の光の花粉にまみれてをらむ <span class="english-t

  • 評論・研究 権田 萬治 記者クラブ制度改革論 ──『脱・記者クラブ宣言』の問題点──

    インターネットの普及や情報公開法の施行など高度情報社会化が進む中で、記者クラブによる記者室の独占的な利用など便宜供与の問題や、記者会見の主催権、クラブあるいは記者会見の閉鎖性などをめぐって、記者クラブ問題が一部の地方自治体で再燃、日本新聞協会は二〇〇二年の初頭に向けて、問題解決のため新しい方針の策定を急いでいる。 田中康夫長野県知事は二〇〇一年五月十五日、『脱・記者クラブ宣言』を発表、県政記者クラブなど県庁内にある三つの記者クラブに同年六月末までに

  • 評論・研究 戸川 秋骨 自然私観

    哲学は幾度かその系統を改め、宗教と云ふものゝ改めらるゝ事屡(しばしば)なりと雖(いへど)も、未(いま)だ一と度(たび)も人生と云ふ問題の明らかにせられたるを聞かず、限りある人間と云ふものは限りなく人間と

  • 小説 五味川 純平 不帰の暦

    一 私は自分の娘のように若いあなたに、何故(なぜ)この話をしておきたいのか、わかりません。気を許して話せる人に、昔の苦労話をしたいという甘えた気持からではないようです。 戦争の話には、必ず屍臭が漂います。けれども、それは同時に、滅んだ沢山の愛の物語でもあるでしょう。あなたは、前に、愛はいつかは終るものだとおっしゃっていたことがありました。たぶん、そうでしょう。戦争によってすべ

  • 後山 光行 水の硬度

    冬の海 現代風な建物が続く街に 古くて黒いどっしりとした家がある いつも通い続けた道なのに 何年か過ぎたある日 ふと見つけた いつからか 私のなかに落ち込んでしまった家 家のとなりに タバコ屋があって 飲みものの自動販売機が 家の前まで何台も置かれている 昔式の

  • 随筆・エッセイ 後藤 栖子 父のこと友のこと

    芥川賞作家の父のこと 父(後藤紀一)の芥川賞受賞は三十六年も前のことになる。そのころ私は秋田にある劇団わらび座にいた。山形を離れて三年ほど経っていた。父から、 「今度、僕は小説を書いた。でもやっぱり栖子には見せられない」 そんな便りが来てまもなくのころだった。 山形を離れて三年、父とは没交渉のままだったが、当時の劇団の主宰者のH氏に説かれて父との便りの行き来が、始まったばかりだった。ところが受賞作を読んで私は、今でいうプッツンしてしまったのである。冷笑とさえ言え

  • 評論・研究 後藤 宙外 政治小説を論ず

    小説界の新生面 近頃、政治小説を誘奨して、斯壇に一新生面を招かんとする論者所々に見ゆ。勿論、之れを促すの趣意に到りては、其の軌を一にせず。政局の激変して、従来単に志士論客の脳裏に蜃気楼として描かれたる政党内閣も、今や実現せられたれば、民心翕然(きふぜん)として政治界に趨向(すうかう)するに到れり、此の機運は

  • 評論・研究 幸徳 秋水 自由党を祭る文

    歳は庚子(=かのえね 明治三十三年 1900)に在り八月某夜、金風淅瀝(せきれき)として露白く天高きの時、一星忽焉(こつえん)として墜ちて声あり、嗚呼(あゝ)自由党死す矣(い)、而

  • 小説 江見 水蔭 女房殺し

    一 逗子(づし)の浜辺に潮頭楼(てふとうろう)といふ海水浴舎がある。三崎(みさき)へ通ふ街道を前にして居るが、眺望(ながめ)は、鎌倉の海を<r

  • 随筆・エッセイ 江口 滉 陶藝家の述懐

    一期の境ここなり 室町時代の初期、能楽を大成した世阿弥の著書のひとつに『風姿花伝』と呼ばれるものがあります。これは、能楽の藝を習得するための練習方法などを説いた一子相伝の秘伝書で、わが国最初の演劇論としても高く評価されているものです。 この書物は、全体が「年来稽古条々」「物学(ものまね)条々」「問答条々」など七編から成っています。

  • 評論・研究 綱島 梁川 病間録

    知 己 何人(なんぴと)も他に知られたしの念あり、千万人の徒(あだ)なる喝采に動かざるものも、尚ほ其の一人(いちにん)の友に知られんことを求め、

  • 小説 荒畑 寒村 艦底

    一 春頃、進水式を挙げた二等巡洋艦××号の艤装(ぎさう)工事が、夏に入ると急に忙がしくなつた。職工等は寄ると障ると、近い中(うち)にいよいよ戦争が始まると、物の怪(け)</rp

  • 戯曲 行友 李風 極付 国定忠治(抄)

    序幕 赤城山麓室沢村才兵衛茶屋 幕開く。 手先甲乙、上って酒を飲んでいる。 お梅、お銚子を持ち出て来る。 手先甲 あゝお梅坊、相変らず綺麗だねえ。近頃のように、やれ大飢饉だの、やれ捕物だのと世間が騒がしいようじゃ、お前の店も落着いて稼業は出来なかろうのう。 お 梅 はい。 <st

  • 高安 義郎 母の庭

    序 章 母を連れた小旅行の計画でした 旅の支度をうながしますと そんな話は聞いていないと母は言います 紅葉を楽しみにしてくれたはずなのにと思いながら 宿のパンフレットを広げました するといきなり形相(ぎょうそう)を変え 「年寄りを粗末にして世間が