検索結果 全1000作品 公開年逆順 公開年順 作家名逆順 作家名順 作品名逆順 作品名順

  • 戯曲 行友 李風 極付 国定忠治(抄)

    序幕 赤城山麓室沢村才兵衛茶屋 幕開く。 手先甲乙、上って酒を飲んでいる。 お梅、お銚子を持ち出て来る。 手先甲 あゝお梅坊、相変らず綺麗だねえ。近頃のように、やれ大飢饉だの、やれ捕物だのと世間が騒がしいようじゃ、お前の店も落着いて稼業は出来なかろうのう。 お 梅 はい。 <st

  • 高安 義郎 母の庭

    序 章 母を連れた小旅行の計画でした 旅の支度をうながしますと そんな話は聞いていないと母は言います 紅葉を楽しみにしてくれたはずなのにと思いながら 宿のパンフレットを広げました するといきなり形相(ぎょうそう)を変え 「年寄りを粗末にして世間が

  • 高橋 茅香子 戦争に戦争を重ねるアメリカ

    語るも恐ろしい歴史の流れの中でも、安心感は ひきがえるの頭の中にトパーズを見つけるように いつもすぐ手の届く所に求めることができた 昔むかし、ある遠いところに、というお話だったから。 身の毛もよだつニュースさえ、耳にいれては すぐに安心感をみつけだしていた 距離からうまれる時間差があり、理解できない言葉があり 隔てる海は広く大きく、なんでもすぐに忘れさせた いま、安心感はなく、宝石のようにひかるのは勇気だけ 戦争はわたしたち自身のもの、いま

  • 評論・研究 高橋 茅香子 反戦の声ふたつ

    アメリカの対イラク武力行使を憂える声は、世界各地であがり、日本の市民運動グループなどもいち早く反対表明を示している。それらの声明文はアメリカ大統領府はもとより各国のアメリカ大使館、主要メディアなどに続々と送られているはずだが、一方、インターネット上では、あるはずもない国連の名前による署名依頼が世界中に蔓延するなど、いたずらまがいの行為も見られる。次に、小さいながら確かな声を伝える二つ、*反戦を表明する詩人たち *ハロー、アメリカ の動きを紹介する。 *反戦を表明する詩人たち

  • 評論・研究 高橋 健二 ゲーテの言葉

    序に代えて 太陽が照れば塵(ちり)も輝く。 (「格言と反省」から) * 考える人間の最も美しい幸福は、究め得るものを究めてしまい、究め得ないものを静かに崇(あが)</rp

  • 短歌 高橋 光義 クレバスに立つ

    リューマチを嘆(かこ)ちながらに孫負ひてかなしからずや気弱き母は 屋根裏を這ふズイムシのぼとぼとと夜更けし囲炉裏の灰中に落つ 白雪に蟻うごめけば冬ふけて病みこやる吾をののきにける 山陰(やまかげ)にあした幽けく凍りつく藪に羽触れ小鳥飛ぶ音 半天がずり落ち

  • 評論・研究 高橋 誠一郎 司馬遼太郎の教育観   ――『ひとびとの跫音』における大正時代の考察

    はじめに――グローバリゼーションとナショナリズム 国際政治学者のハンチントンはソ連が崩壊して、旧ユーゴスラビアなどで紛争が頻発するようになった二〇世紀末の世界を分析した大著『文明の衝突』において、「世界的にアイデンティティにたいする危機感」が噴出した結果、世界の各地で旗などの「アイデンティティの象徴」が重要な意味を持つようになり、「人びとは昔からあった旗をことさらに振りかざして行進し」、「昔ながらの敵との戦争をふたたび招くのだ」と指摘した(*1)。実際、彼の指摘を裏付けるかのように、インド・パキスタンの相次ぐ核実験やイラク戦争など、「文明の衝突」が続いて起こり

  • 評論・研究 高橋 誠一郎 戦争と文学 ――自己と他者の認識に向けて

    一、「新しい戦争」と教育制度 二〇〇一年は国連によって「文明間の対話年」とされたが、残念なことにその年にニューヨークで旅客機を用いた同時多発テロが起きた。むろん、市民をも巻き込むテロは厳しく裁かれなければならないし、それを行った組織は徹底的に追及されなければならないことは言うまでもない。ただ、問題なのはこれを「新しい戦争」の勃発ととらえたブッシュ政権が、「卑劣なテロ」に対する「報復の権利」の行使として市民をも巻き込む激しいアフガニスタンの空爆を行い、それを「文明」による「野蛮の征伐」の名のもとに正当化したことである。 そして、「

  • 評論・研究 高橋 誠一郎 司馬遼太郎の夏目漱石観   ―比較の重要性の認識をめぐって―

    はじめに 日露の「文明開化」と夏目漱石 夏目漱石は講演「現代日本の開化」において、明治維新以降の日本の「文明開化」を、それは「己を棄てて先方の習慣に従」い、「器械的に西洋の礼式などを覚える」ような「外発的」なものであり、「皮相上滑りの開化」であると厳しく批判した*1。ロシアの思想家チャアダーエフも、『哲学書簡』の「第一書簡」で、ピョートル大帝以降のロシアの「文明開化」について、「われわれには内的発展」がないと批判し、それは「輸入と模倣の文明が当然招いた結果」であると厳しく批判していた*2。日本とロシアの近代化を比

  • 随筆・エッセイ 高橋 千劔破 虫の日本史

    目次一 虫愛ずる国日本二 常世の虫と胡蝶の夢三 養蚕と養蜂の歴史四 昆虫以外の虫たち 一 虫愛(め)ずる国日本 神武天皇が号したトンボの国日本

  • 随筆・エッセイ 高橋 千劔破 名山の文化史

    目次谷川岳――歴史を秘めた魔の山甲斐駒ヶ岳――黒駒伝説の白き山北岳――歌枕の山甲斐の白根劔岳――本邦随一の岩の殿堂 谷川岳――歴史を秘めた魔の山 「魔の山」の魅力と若き日の山行の思い出 上越国境に、屏風のごとく聳え立つ

  • 短歌 高橋 禮子 リオの海鳴り

    火照り とっときの恋ごころをばポケットに入れて歩まん万葉のみち ふたひらみひら さあさあさあ詠んでごらんよ花貫(はなぬき)の紅葉ひとひらふたひらみひら 黄のいろにぐっと引かれて拾いたる大きな葉っぱをひと日離さず

  • 評論・研究 高見 順 商品としての誠実について

    『エロスの招宴』といふエッセイを連載形式で書いてゐたとき、私は自分が書いてゐることの参考に、ベレンソンの裸体論をぜひ読みたいと思つた。裸体論といふ著述がベレンソンに特にあるわけではないが、ルネサンス美術論のなかに、さういふ箇所のあることを聞き及んでゐた。そしてそのルネサンス美術論の翻訳が近く出版されるといふ予告を私は見たので早く出ないか、出たら裸体論を読みたいと思つてゐたのに、なかなか出版されないで、そのうち、私の『エロスの招宴』の終回が来た。あれから何年経つたか、ベレンソンの翻訳はどういふわけかまだ出版されてない。 つまりこんなわけで私はベレンソンに特別の関心を持つて

  • 評論・研究 高見 順 描写のうしろに寝てゐられない

    自然描写はかなはん と、「文学界」の時評のなかで言つたところ、とんでもない暴言だと、翌月の「座談会」で川端康成氏に叱られた。私がなにかハツタリを言つたみたいな感じになつて了つた。川端氏も読まれたにちがひない、フロオベルのジヨルジユ・サンドヘの書簡のなかに次のやうな文字がある。「貴方はスイスを御存じですからそのお話をしても仕方がないし、またもし私が此処で死ぬほど退屈してゐると云つたら、軽蔑なさるでせう。(中略)どつちにしろ死ぬほど退屈でせう。私は自然人ではありません。歴史のない土

  • 短歌 高崎 淳子 オレンジダイヤモンド

    ことごとく裏切ってきたやもしれぬ父の紅(くれない)ルビーの指輪 きらきらと語りつづくる人のあり星の溢るる稲村ヶ崎 妻たるを拒みはせねど「私」のアメリカンです君欲(ほ)る「妻」は 飽きるほど捏(こ)</rub

  • 評論・研究 高山 樗牛 一葉女史の「たけくらべ」を読みて

    本郷台を指ケ谷(サスガヤ)かけて下りける時、丸山新町と云へるを通りたることありしが、一葉女史がかゝる町の中に住まむとは、告ぐる人三(み)たりありて吾等辛(やうや)く首肯(うなづ)きぬ。やがて「濁り江」

  • 高市 順一郎 Para-Pyramid – The Madonna Lux

    Para-pyramid - a pyramid floating upside down: Such image sometimes reiterates itself in front of me. Heaven might be such a large diamond cube of radiating light, like the stars ...

  • 高市 順一郎 Beyond Love for the Ultimate One

    Poetic Museum of 高市 順一郎 TAKACHI Jun'ichiro &nbsp; &nbsp; Poems and Remarks by 高市 順一郎 TA

  • 評論・研究 高神 覚昇 般若心經講義(抄)

    序 いつたい佛教の根本思想は何であるかといふことを、最も簡明に説くことは、なかなかむづかしいことではあるが、これを一言にしていへば、「空(くう)」の一字に帰するといつていいと思ふ。だが、その空は、佛教における一種の謎で、いほば公開せる秘密であるといふことができる。 何人(なんぴと)にもわかつてゐる

  • 高村 光太郎 『わが詩をよみて、人死に就けり』ほか

    目次『道程』(大正3年)より 冬が来た 道 程 『智恵子抄』(昭和16年)より 人 に 樹下の二人 人生遠視 千鳥と遊ぶ智恵子