検索結果 全1000作品 公開年逆順 公開年順 作家名逆順 作家名順 作品名逆順 作品名順

  • 小説 北村 純一 兄ィと呼んだ芭蕉(抄) 初出年: 2016年

    ―其角の思い出 &nbsp; 〈まえがき〉 俳聖(はいせい)松尾芭蕉(まつおばしょう)(以下芭蕉)の高弟であり、『夕すずみよくぞ男に生れけり』の句の作者として有名な宝井其角(たからいきかく)</r

  • 随筆・エッセイ 大原 雄 茶色い戦争と茶褐色の戦争画 初出年: 2016年

    幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました &nbsp; &nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbs

  • コラム 櫻井 千恵 作品との出会い 初出年: 2016年

    小田原の文芸愛好会で今年の秋の文学散歩は神奈川県二宮町と決まった。 二宮町は徳富蘇峰記念館や、南駅前に建つガラスのうさぎ像で有名だが、わけても夭折の作家・山川方夫終焉の地であることに心を惹かれる。 電子文藝館では昨年12月にその彼の短編小説『待っている女』が掲載された。また『他人の夏』が中学2年生を対象にした<読書の時間に読む本>に載っていることも興味深い。私がこの作家に出会ったのは35年ほど前で『夏の葬列』だったが、いつの頃からかこの作品が中学校の教科書にも取り上げられているという。少年の記憶の中で海辺の夏の日が鮮烈に描かれていて、その物語性にも惹

  • 小説 奥沢 拓 雪嵐の夜オオカミは恋をする 初出年: 2016年

    ………つい先ほどまではあたたかい春の陽(ひ)射しがふりそそいでいたのですが、辺(あた)りの樹々がザワザワッと騒ぎ始めると、急に空は一転かきくもりちらほらと雪まで降ってきました。 「父(とと)さま、父(とと)<

  • コラム 向山 肇夫 新哲学の道 初出年: 2015年

    ―ノートルダムからエッフェルへ 今年も何人の若い日本人が休暇旅行でパリを訪れたろうか。パリでは、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台になったルーブル美術館を訪れるのもよし、ヴェルサイユ宮殿を見学するのもよい。しかしもし許される自由時間があれば、日本の若者たちにぜひセーヌ川にそってノートルダム寺院からエッフェル塔までの道を歩くことをお勧めする。若い足なら1時間くらいで散策することができる。それはかつて西田幾太郎京都大学教授(著書『善の研究』)が、京都の疏水に沿ってある“哲学の道”を歩きながら思索をめぐらしたように、若い柔軟な頭脳には、大いなる刺激を与えて

  • 評論・研究 小張 アキコ 「世界のなかの日本アニメ」抄 初出年: 2015年

    &nbsp; 3 日本アニメが向かう先 スタジオジブリの『かぐや姫の物語』の原作『竹取物語』は日本最古の物語といわれ、詳細は不明だが、平安時代初期の十世紀半ばには成立していた。仮名文字によって初めて書かれたこの物語は、いままでに何度となく映画化されただけでなく、海外ではオランダでバレエとして上演されている。 竹のなかから生まれたかわいらしいお姫様を主人公にした高畑勲の『かぐや姫の物語』は、日本公開の翌年二〇一四年五月に、フランスで開催された第六十七回カンヌ国際映画祭の「監督週間」

  • 小説 森本 房子 一枚の絵 初出年: 2015年

    壁に一枚の絵が掛かっている。 靄(もや)のたちこめたような寂しい森の中に、湾曲しながら消えていく小径(こみち)があって、その 小径を、独りとぼとぼ歩む猫背の男の後姿が描かれている。薄紫色を主調にして、群青(ぐんじょう)、 緑青(<r

  • コラム 大原 雄 作家の「造語」が残るとき 初出年: 2015年

    日本ペンクラブの「電子文藝館」では、いろいろな作家たちの作品を電子化して、インターネットでいつでも読めるようにしている。「文藝館」という看板を掲げているので、文芸作品の掲戴が多くなる。 たまには、違う分野の作品も読む。労働経済学専攻の東京大学社会科学研究所の玄田有史(げんだゆうじ)教授らは、「希望学」(希望の社会科学)という新たな学問のジャンルの確立を目指して格闘している。特に若い世代の労働環境を研究している。玄田教授には、現代の厳しい雇用不安の若い世代にも届くようにと、

  • 小説 中山 孝太郎 争 点 初出年: 2015年

    あれは何年前のことであっただろうか? 自分の記憶から遠ざけたい気持ちがあるからあえて思い出そうともしない。 しかし、自分自身の心から分離することは、私がぼけるか私の自然の死を待つしかないのだろうか。自らの生を断つことも大袈裟すぎて…というよりも自分に負けることの悔しさが私にはまだあるからできない。 他人にいわなければ、取りあえずはわからないから、しぜんに任せて、数十年が過ぎ去った。 いまさら打ち明ける勇気というよりも馬鹿馬鹿しさ、あるいは、職責上から恥をさらすこと、そして賠償問題を恐れているのだろうか。 ある一点の

  • 中原 かおり 詩集『海からの詩』抄 初出年: 2015年

    海の町 ここは どの道も海に向かっている だからどんな時にも 大らかな海を見るうちに 足どりも軽やかになる &nbsp; ここでは 時間がゆるりと流れている 自然の呼吸と共に 当たり前の生活をすることが 美しいと思える &nbsp; この町は 寒い時でもなぜか温かい 海も空も

  • 自由と平和のための京大有志の会 声明書 初出年: 2015年

    一、声明書 戦争は、防衛を名目に始まる。 戦争は、兵器産業に富をもたらす。 戦争は、すぐに制御が効かなくなる。 &nbsp; 戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。 戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。 戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。 &nbsp; 精神は、操作の対象物ではない。 生命は、誰かの持ち駒では

  • コラム 小張 アキコ モントリオール、最高! 初出年: 2014年

    第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞に輝いた「利休にたずねよ」の田中光敏監督が「モントリオールは最高だ!!!」と言うのを私は何回も聞きました。 2013年、日本映画「利休にたずねよ」はコンペ作品に選ばれました。 物語は日本の中世、16世紀の戦国の世を生きた有名な茶道の家元の生涯です。 千利休が自害した事実は有名で、千利休の人生は多くの本になり、また彼について書かれた小説は数多く、日本のゴンクール賞ともいわれる有名な直木三十五賞を2008年下半期(第140回)に受賞した山本兼一の同名小説が原作です。 小

  • 曽我 貢誠 学校は飯を喰うところ 初出年: 2014年

    「さなぎ」の時代 中学生時代は「さなぎ」の時代である どうして「さなぎ」が蝶になるのか 本当のところ今でもよくわかってはいない 生長の休止期と呼ばれているが 黙って休んでいるわけではない 「さなぎ」は、様々な葛藤の中で もだえ苦しみ、壮絶な戦いを行っているのである 「さなぎ」の体内では、 イモムシの表皮の細胞はどんどん死に絶え 蝶への命を育む細胞は、どんどん分裂を繰り返していく そうして、最後

  • 評論・研究 池田 健 漱石『夢十夜』と坂の心理学 初出年: 2014年

    堀田坂(港区・渋谷区)/八幡坂(穴八幡宮=新宿区西早稲田二丁目付近の坂) はじめに 漱石作品の中で坂を描いたものは少なくない。ただし、夢の中に坂、あるいは坂をあらわす地名が登場する作品と言えば、筆者の知る限り『夢十夜』以外はない。本稿ではこの作品の中で坂あるいは坂を表すと思われる二つの場面を取り上げる。そして ①本作品において坂及び坂に関連する場所が描写されている場所の紹介 ②地名の現れ方から見る特徴 ③明晰夢(

  • 評論・研究 清水 純子 映画『ブラック・スワン』 初出年: 2014年

    ――多重構造のサイコ・スリラー &nbsp; &nbsp; 映画『ブラック・スワン』 (原題: Black Swan)2010年 アメリカのサイコ・スリラー映画、日本ではR15+指定作品。 スタッフ: 監督:ダーレン・アロノフスキー 脚本:マーク・ヘイマン、アンドレス・ハインツ、ジョン・マクラフリン 衣装デザイン:エイミー・ウエストコット キャスト: ニーナ…ナタリー・ポートマン、トマ…ヴァ

  • 押切 順三 押切順三詩集抄 初出年: 2014年

    男鹿半島 オトコ達ハトホク北方ヘ出稼ギス オンナ達ハ田ヲ作リサカナヲトル 草々茂リ今日ツユニ水陸共煙ル &nbsp; ツユ上リ一瞬日ハ潟ト海ヲ結ビ 鷄鳴キシキリ山ト海ト水ト空氣ト コドモ達ハ既ニソノ境ヲ知ラナイ &nbsp; 破調亂調ノ美正調ノ美 コドモ達ハ何物ヲモオソレズ ツユバレノ海ハ靜カナレバ 尺五寸

  • 随筆・エッセイ 鈴木 真理子 『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』抄 初出年: 2014年

    はじめに ミスをなくしたい。 これはビジネスパーソンに共通する課題ではないでしょうか。 「○○さんってミスが多いんですよ」、これが褒め言葉にはならないことを私たちは知っているからです。 会社に入ると、ひと通り仕事のやり方を教えてもらえます。でも、ミスのなくし方までは教えてもらえません。みんな試行錯誤しながら仕事をしているのが現状です。 ミスのない人は自分なりのテクニックを持っています。でも、「人に披露することでもないし」と謙遜したり、部下や後輩には「自分で失敗し

  • 小説 上島 秀友 鳬(ケリ) 初出年: 2014年

    鳧(ケリ)という鳥 二〇一四年五月、高円宮家の次女典子さまと出雲大社の禰宜(ねぎ)・千家(せんげ)国麿氏の婚約内定を伝える記事が新聞紙面を飾っていた。何でも千家家は天照大神の次男天穂日命(あまほのひのみこと)をご先祖とされる家系、さすが太古の昔より出雲大社の祭

  • コラム 加藤 弘一 リニューアル採点 初出年: 2013年

    この数年、文学部の学生に電子メディアの基礎知識を教える授業のレポートに電子文藝館と青空文庫の使いかっての比較を出題している。わたしが電子文藝館の委員だということは伝えてあるが、学生はそんなことはおかまいなしに書きたいほうだい書いてくる。青空文庫の方がはるかに使いやすいという意見が大多数であるが、忌憚のない意見だけに電子文藝館のリニューアルには参考になった。 2011年度までは旧サイトを対象にしていたが、2012年度は新サイトに変えた。リニューアルの結果がどうでるか、こちらが採点される立場である。 引っ越ししたつもりだったが……</h

  • 随筆・エッセイ 青樹 生子 風ここちよく 初出年: 2013年

    〈目次〉 杉の葉のもてなし 端 居 落葉松の径 ――病う日々の中で 風の中を 数学の日々 面接室で 寝並びて 何時とはなしに 朗読会 落葉松の径 杉の葉のもてなし まだ学生だったときで、昭和四十一、二年ごろであった。 晩秋に郷里に行った。家が寺で、翌日にちょ