哀しみ

 ―花盛り ―

 

誰が見ても

見なくても

崖淵であろうが

唐松林であろうが

気にすることなく

薄ら寂しい風に

思いっきり咲き乱れた

 

色とりどりの花が

軽くゆれながら

天の微笑みを

身にまとう

 

あゝ

わたしの哀しいこころ

 

 

Sorrow

──Blooming

 

Even if being noticed,

Or not by anyone,

Flowers in full bloom

Are freely swaying

In the lonely wind,

With various colors,

Without any troubles,

 

On the edge of a cliff

Or in the pine woods.

They are likely to want

To have a heavenly smile.

 

Ah !

My heart in sorrow.

 

 

日本ペンクラブ 電子文藝館編輯室
This page was created on 2016/10/17

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藤森 里美

フジモリ サトミ
ふじもり さとみ 詩人。1941年長野県諏訪郡原村生まれ。詩集に『さすらいへの夢・湖の国から』(2004年、ゆすりか社刊)ほか。

掲載作は国際ペン東京大会2010記念「詩アンソロジー」よりの転載である。

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