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被災地見舞い

 日本ペンクラブ電子文藝館は、今回の東日本大地震(東北関東大震災)で犠牲になられたすべての方に対して心から哀悼の意を表します。行方不明の方には、一人でも多くの生命が救済されるよう切実に願っております。また、全ての被害者の方に、改めて、お見舞いを申し上げます。

 いま、私たちは、大地震と大津波に見舞われた被災地への救助もままならず、もどかしい思いにかられています。とりわけ、惨事を重篤にするとともに拡大した原子力発電事故と事故に伴う放射能汚染については、自然災害に端を発したとはいえ、人災の要素が濃くなっているなかで、国民的な危機感を共有し、真実を世論に訴えていきたいと思っております。

 日本ペンクラブでは、2008年2月に、「災害と文化 叫ぶ、生きる、生きなおす」というテーマで世界PENフォーラムを、さらに、2010年9月には、「環境と文学 いま、何を書くか」というテーマで国際ペン大会を、いずれも東京で開いてきました。私たちに何ができるのか、会員それぞれの活動もさることながら、表現活動をする者たちの団体として、惨事の真因をさぐり、二度とこのような事故が起こらないようにするために、人智の限りを尽くし、国を挙げて、対応策をとること、それが責務であると痛感しております。

 一日も早く被災の地が恢復するとともに、再び、健やかな日々が戻って来て、心置きなく、以前のように本を読む愉しみが享受できるように、「言葉の力」を信じて声高く、『東北再興あってこそ、日本再興』と、叫びたいと思います。

                       日本ペンクラブ電子文藝館

日本ペンクラブ 電子文藝館編輯室
This page was created on 2011/05/23

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